新製品情報 2020年 2月号!(2020/2/19)

新製品情報プロモーション20.02

※DMM.makeクリエイターズマーケットへの出品です。

それでは製品の詳細です
OER 5200形 5~8次車 更新タイプ Nゲージボディ4両未塗装スナップフィットキット基本セット組立説明書:https://nanofactory-models.com/Instructions/oer5200.pdf

OER5200

OER5200形は、1976年から製造された通勤電車です。
5000形を基に9000形より採用された一段下降窓を採用し、6両編成を組めるよう設計変更されました。

nano factoryでは、後期製造の5~8次車6両編成の更新後の姿を選定して、3Dプリントにて皆様にご提供いたします。

昨年12月のOER5000形発売から時間が経ってしまいましたが、ようやく発売することが出来ました!やはり、この顔の集大成として誕生した5000形+5200形の10連が優等運用に就く姿は、全車が廃車解体済の今でも最もOERらしい光景といえます。
・形式写真※写真は組立例
Tc クハ5250/5550 (スカートは5250/5550用で2種付属)

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M2/M4 デハ5300/5500(ボディ共通)

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M3 デハ5400

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基本セットはクハ2両+デハ5300/5500+デハ5400の4両セットとなります。残り2両のデハ5200とデハ5300/5500は増結セットをお買い求めください。

クハのヘッドライトは原型ライトとシールドビーム化の2種があり、製品ではお好きな方をお選びいただけます。写真のモデルはシールドビーム化後の姿をモデルとして製作しています。デハ5400はパンタ撤去車を再現していますが、こちらも屋根裏に設けてある準備穴を開口することでパンタ存置車を再現可能です。
床下機器はGM既製品をそれらしく並び替えています。
クーラーはnano factory製CU-12B(別売)を載せておりますが、GM RPU-3041が近似品ですので代用できます。
ただし、取付足はカットしてご使用ください。
動力化の際はGMコアレスモーター20m級Aを組み込み可能です。取付ツメ位置は全車共通ですので、理論上はクハを含めてお好きな車両に組み込めます。
その他別途必需品は、詳細を組立説明書に記載しておりますのでそちらをご参照ください。

本製品の特徴は次の通りです。

・OER5200形5~8次車(5259F以降)の車体修理更新後の姿がプロトタイプ
・前面手すり:9000形タイプの新型手すりを付属
・ヘッドライト:原型ライトとシールドビーム化で前頭部を作り分け
・スカート:クハ5250と5550でスカート左右の欠き取り位置を作り分け
・窓サッシ・Hゴム:塗分けの難しいサッシ・Hゴム部を別パーツ化
・屋根板:デハ5400はパンタ撤去車を再現、屋根裏の準備穴開口でパンタ存置車も再現可能
・避雷器:旧型の六角形タイプと、新型の円筒形タイプを選択可能
・ヒューズ箱:旧型形状と新型形状を選択可能
・側面:戸袋窓・客扉窓とも金属抑えとなった5~8次車形状を再現
・前面連結器:ダミーカプラーのほか、TN密連カプラーの装着が可能
・台車:クハ用FS-075とデハ用FS-375の軸距や軸ばね長など違いを作り分け
・組立:スナップフィットキットのため、ボディと屋根板を差し込むだけで組みあがります。組立後は補強のため裏から瞬間接着剤を流し込んでください。

・組立写真
製品はこのような形で納品されます。
前頭部が4個付属していますが、2個が原型ライト、2個がシールドビーム化されたものです。再現したい編成に合わせてお好きな方をお選びください。
前頭部のアップです。

シールドビーム化されたものは、ライトリムを塗りやすいようライト部分を別パーツにしています。
組立、サフ吹き


裾絞り部に積層痕が出やすいので、#400~800程度でヤスリ掛けしていください。見本のため別パーツのサッシを取り付けていますが、実際には塗装後に取り付けてください。ここで取り付けてしまったら、せっかくサッシを塗り分けやすくするために別パーツとした意味がなくなってしまいます。
M車屋根上です

手前がM3デハ5400、奥がM2/M4デハ5300/5500です。デハ5400の浮き上がった配管や屋根上から妻面へとおり曲がる部分の処理も繊細に再現。ヒューズ箱と避雷器は別パーツで、新タイプと旧タイプを選択可能です。写真はどちらも新タイプを取付。
実にディテールが細かくて我ながらよく出来たと自負しています!
塗装

いつもはクレオスの新水性塗料アクリジョンを使用していますが、調色が難しそうなのでGMアイボリーB+ブルーBの定番色を使用しました。アイボリーの発色は噂にたがわぬ悪さで厚塗り気味ですが、実車も重厚感ある塗りですので悪くはないかもしれません。
組立完成


各部をタッチアップし、備品類や別売パーツもつけて組み立てました。前面手すりは極細ですから折損に注意です。折損を見越して使用4本に対し予備も4本と充実させています(笑)
5000形との比較

OER5000&5200

富士山バックに離合する5000形と5200形。秦野以西の富士山がよく見える区間をイメージして……本当にこんな見え方のする場所があるのかは知りませんが💦
手前が5200形、奥が発売済の5000形です。すっきりしたサイドビューが近代的ですね。

OER 5200形 5~8次車 更新タイプ Nゲージボディ2両未塗装スナップフィットキット増結セット組立説明書:https://nanofactory-models.com/Instructions/oer5200_plus.pdf

OER5200 M1 5200
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こちらは前述したOER5200系基本4両セットに対する2両増結セットです。
内容は、
・M1 デハ5200
・M2/4 デハ5300/5500
の各1両ずつとなります。
デハ5300と5500は基本的に共通形状ですので、基本セットのものと混用してかまいません。

M1のデハ5200はパンタ位置にランボードがあるもののパンタ設置準備等はされておらず、実際にパンタを増設したこともありません。
4両化の際にはこの2両(デハ5200と5300)が抜かれていました。
基本セットだけで4両化バージョンを作れそうですが、厳密にいえば4両化されたのは4次車以前の車両で戸袋窓がHゴム支持となりますのでご注意ください。

TKK3450形 デワ3043 晩年タイプ Nゲージボディ未塗装組立キット
組立説明書:https://nanofactory-models.com/Instructions/tkk3043.pdf

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TKK3450形は、1931年~1936年の間に、日本車輛製6両・川崎車輛製44両の計50両が製造されました。
全車が更新され平成元年まで活躍しましたが、このうちデハ3498は1981年に荷物車として再改造されました。
しかし荷物輸送自体の廃止により、荷物車としては1年足らずの活躍に終わります。
その後は長津田工場で入換車として余生を過ごし、2009年までその姿を見ることが出来ました。

nano factoryでは、3450形各車をリリースしてきましたが、新たに3450形の生き残りとして最後まで活躍したデワ3043晩年の姿を選定して、3Dプリントにて皆様にご提供いたします。

3450形は、その多彩なバリエーションと平成元年まで現役だった戦前形車輛という希少価値で今でも人気ですが、さすがに現役時を知る人も少なくなりつつあることでしょう。
しかし現役を退いた姿なら、より若い世代でも記憶に新しい?といえる車両が残っていました。

それが電車とバスの博物館で保存・復元されたモハ510(デハ3450号車)と本日ご紹介するデワ3043です。
といってもデワ3043もすでに解体されて10年以上が経ってしまい、月日の早さにビックリさせられますが、それをいったら平成元年なんてもう31年前ですから……

2007年ごろに一度再塗装されて、こんな鮮やかな塗装になっていました。

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元の写真を画像処理で色相変更・彩度を鮮やかにしただけですが、雰囲気は伝わると思います。
結局再塗装から2年ほどで入換アントに置き換えられてしまいましたが、独特な塗装と厳めしい保護柵、くたびれたボディに、いつも見る8500系等の営業車には感じない魅力がありました。

車籍は抹消され、長津田工場に常駐していたため、こどもの国へ行くときはいつもその存在が見えないかチェックするのが幼少期の楽しみでしたね。
こどもの国線用の7000系も赤青緑のカラフルなラッピングで、無機質なステンレス車ばかりの本線とは180度異なる雰囲気が非日常感を演出していました。

……個人的に思い入れのある車両だけに話が長くなりましたが、組立の様子を見ていきましょう。

・組立写真納品形態はこのようになります。

1両分かつ台車等の既製品が皆無に近い状態ということもあり、床下機器や台車枠まで含めたフルセット構成です。

アップです

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3450形はすでにバリエーション違いをいくつか製品化していますのでおなじみのパーツも多いかと思いますが、やはり注目は拡幅された荷物扉と保護柵でしょうか?
反射板も柄のついた大型のものを付属しています。
ジャンパ栓は折れやすいため、予備を含め4本も収録(笑)。実際に使うのは1本です。

サフを吹いて組立て

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スナップフィットではなく糊代に接着剤を塗布して張り合わせる古典的な組立方法ですが、1両ですし合いは良好ですので難しくは無いと思います。

うっすら積層痕が出ますので、気になる方は#400~#800程度の紙やすりで整えてください。

台車のアップです

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川崎製デハ3498が元の車種ですので、当たり前ですが川崎ボールドウィン台車を履いています。
すでにデハ3499や単品での発売も行っていますが、我ながらいいプロポーションだと思います。
日車BWの重厚感もいいですが、やはり川崎BWの弓型側梁は優美でカッコいいですね!

塗装

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OER5200と同時進行だったため、上半分のアイボリーはGMアイボリーBを流用しています。
こんなもんかと思ったのですが、実車写真を見返すともうすこし黄色の発色が強かったようです💦
下半分はクレオスアクリジョンを調色しています。

サッシには烏口でタミヤエナメルのフラットシルバーを差しています。
いにしえの技法ですが確実・綺麗です。
扉のHゴムはガンダムマーカーのスミ入れ用極細ブラックを使用しています。

完成例海側

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山側の荷物扉側は上で掲載したので、海側を。
こどもの国線から見えるのは海側ばかりなので、こちらの姿の方がなじみ深い人も多いのではないでしょうか?

保護柵は銀を塗ってから透明塩ビ板と張り合わせ、まとめてボディ裏に貼り付けてください。

反射板の枠は銀ですが、枠は非常に細いので塗り分けが難しいところです。
一度反射板全体を銀で塗ってから、枠内に赤色を垂らすようにすると毛管現象で枠の内側の縁に沿って赤色が流れてくれますから、その方が簡単だと思います。

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